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“緑のある暮らし”フォーラム
第10回 植物のプランニング バックナンバー
いろいろな草花が芽吹き、花咲く季節。店頭にもいろいろな植物が並び、どれを取り入れて良いか迷ってしまいます。限られた庭のスペースに、機能性とデザインを考えて植物を植えるには・・・。
今回は、庭を計画するうえで樹木の次に大切な植物の選び方、またお勧めの品種についてお話します。
イメージとプランを立てよう
誰しも限られた空間である庭の中で、目についた植物を気の向くまま植えていては、まとまりのない空間になるばかりでなく、植物の健康な生育を損ない、また管理しきれない結果となってしまいます。

この時期、機能性とデザインを考えて年間を通しての計画を立てましょう。

【1】 庭の骨格を決める
まず、庭(フロントヤード、バックヤード、サイドヤード)を使う目的によってゾーン分けします。例えば...

・もてなしの空間 ・子どもが遊ぶ空間 ・鑑賞するための空間 ・菜園etc...

ゾーン分けができたら、それぞれの空間に欲しい植物について具体的にしてゆきます。

・一年中緑を楽しむため?
・季節ごとに花を楽しむため?
・芳香性があるもの?
・食用できるもの?   ...という具合に考えてゆくのが一般的です。

【2】 日照条件を把握する
敷地の中で、太陽と日陰の位置は、一日の中でまた一年の時季によって変わります。いつも目に触れる場所に植物が欲しいと思っても、そこは時期によっては日陰のエリアかもしれません。年間を通じての日照条件を把握しておけば、そのエリアを日陰でも美しく育つ植物で彩ることができるのです。

【3】 土壌のタイプを調べる
・水はけはよいか?
・踏み固められていないか? 
...あるいは硬い土壌のうえ柔らかい表土がどのくらいあるかetc...

地域によっても土質は異なりますが、敷地造成の際の客土によって、同じ敷地内でも土質が違うことも多々あります。植物を植えたいエリアにどんな植物(耐乾性、湿地性、一年草/多年草、野菜・・)を植えるかによって、適切な土壌改良しましょう。

【4】 手入れがどのくらいできるか
庭の手入れは季節に一度、週に一度、あるいは毎日しますか?

一般的に芝生と一年草は、多年草や低木類、高木以上に頻繁に水やりと手入れが必要です。野菜や花などを楽しむのなら、1エリアにまとめて灌水システムを導入など工夫すると、忙しい人でも手間を省くことができます。また無駄な水やりがなくなるので、水道代の節約にもなります。

【5】 具体的に植物を選ぶ
やっと具体的な植物を選ぶときが来ました。日本古来の植物をはじめ、海外から輸入され品種改良された新しい品種など、現在さまざまな植物が入手できるようになりました。 その植物の性質について最低限知っておくべきことは...

・水と日照の必要量
・耐寒性
・耐暑性

...などで、その性質によって植える場所(日向/日陰、地植え/コンテナ、風通し、土質など)が変わってきます。 また、肥料がどれぐらいいるか、生長の仕方はどうかなどわからないことは販売しているナーサリーで聞くか図鑑などで調べますが、 まずは信頼できるナーサリーで買うということがとても大切です。 もちろん選ぶ際には、あまり水を必要とせず手がかからなくて美しい植物をお勧めします。

ひとつひとつの植物についての情報を調べて、ひとつのコーナーあるいはボーダーを植物でコーディネートするとなると、それぞれの成長度合いや花の咲くタイミング、容姿や色の変化など、実際にはなかなか最初から簡単にうまくいくものではありません。 失敗したり、試行錯誤しながら、というのもまた庭づくりの楽しみではありますが、実際に植物を選ぶには、植物生産業者を訪ねたり、プロの作るデモンストレーションガーデンで植物の品種や配置、組み合わせを勉強するのが一番参考となるでしょう。

水を有効に使う庭づくりを紹介するゼリスケープのモデルガーデンからも役立つ情報が得られます。植物の適切な灌水方法を学ぶことで、庭は健康になり、化学肥料や農薬の使用を減らし、生態系を守ることに繋がります。
水の必要量が少ないお勧めの植物

▼強健で美しい生垣になる常緑樹

○トウネズミモチ“トリカラー”
新芽は赤みを帯び黄色の斑入りで、一年を通じて葉色の変化が楽しめる。

○シルバープリペット
白い覆輪が一年中美しく、軽やかな印象の生垣に最適。

○アカバナトキワマンサク
暗赤色の葉で春に鮮紅色の花をつけ、人目を引く個性的な生垣に。

トウネズミモチ “トリカラー”
▼葉色が楽しめる低木

○メギ
様々な葉色がありバリエーションが豊富。右の写真は“ローズグロー”。

○アベリア“ホープレイズ”
黄覆輪の葉でピンク色の花をつけるアベリアの最新品種。花期も長くてかわいらしい雰囲気。

○アセビ“フレーミングシルバー”
新葉は赤からピンク、クリーム色に変わり、最後に緑になる。花は白。

メギ “ローズグロー”
▼日陰でも育つ草花

○アスチルベ
花の色は白から紅、紫など豊富で、植えっぱなしでよく強健。

○ギボウシ
斑入り、ライムグリーン、シルバーグリーンなど色々な種類が入手可能。

○ツボサンゴ
ハート形や円形の切れ目のある緑色や銅色の葉は、花がないときでも日陰を彩る。

アスチルベ
▼実と花を楽しむ樹木

○ガマズミ“ダビディー”
斑入り、ライムグリーン、シルバーグリーンなど色々な種類が入手可能。

○ヒペリカム“サンバースト”
和名キンシバイ 初夏の鮮やかな黄色の花と秋の赤い実は切り花にも使える。

○ブルーベリー
春の白い花と初夏のおいしい実、秋の紅葉と一年中楽しめる。

ガマズミ “ダビディー”
・・・次回は「色の効果」をお届けします。ご期待ください!
バックナンバー
監修:小出 兼久
(株)ランド・ジャパンデザイン事務所
URL:http://www.t3.rim.or.jp/~land_jpn
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