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| 食の不安がニュースをにぎわす中、安全な野菜を愉しみながらつくってみたいと思う人が今増えています。
収穫するだけでなく、遊んだりコミュニケーションしたり、次世代へ残していく庭へ・・・。今からオーガニックガーデンの準備を始めましょう。 |
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あなたが毎日食べている野菜が、どこでできたものかわかりますか。スーパーでは1年中多種類の野菜が揃い食卓を賑わせますが、便利な反面、国内外から輸送されどのくらい農薬や化学肥料が使われているかわからない状況から、食の不安が高まっています。食肉の問題はもとより、最近話題になる冷凍野菜の問題や、売場に並ぶピンとした輸入ホウレンソウは実は出荷直前にかけた農薬のせいという怖い報告も聞きます。
たとえ都会暮らしであっても、自分で作った安全な野菜を食べたいという要望が高まっています。安全な植物は健康な土、つまり庭から生まれます。それは、収穫するだけでなく、遊んだりコミュニケーションしたり、次世代へ残していく土地でもあるのです。安心できる未来を自分の庭から・・・これが、今家庭でオーガニックガーデンが注目されている理由なのかもしれません。
○ アメリカでのオーガニック事情
先に「オーガニック」の規定を設けたアメリカでも、オーガニックの必然性が叫ばれ、
CSA(コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー)、つまり地域社会が支援する農業がさかんとなっています。これは、畑の土壌の変化をチェックし熟知した生産者が有機栽培で野菜をつくり、会員は収穫物の配給料を定額の年会費で前払いし、農作業にもボランティアで参加するものです。
手間がかかり人手が不足しがちで、作況がばらつきやすい小規模オーガニック農場の安定を支援しながら、新鮮で誰が作ったか分かる安心な野菜を確保できるのが、消費者にとって大きな魅力です。
アメリカでは、食品が消費者まで届く距離は、平均で4000キロから6000キロで、誰がどこで作ったかわかりようのない食物に、消費者は不安を募らせています。
そこで、以前は自然食派や菜食主義者の特別食とみられていたオーガニック食品が、一般的にも求められるようになってきています。また、地域の生産者と契約し、安全な食品を提供する優良レストランにも人気が集まっています。 |
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まずは自分がつくったものを自分達で食べるという喜びを味わってみましょう。
その第一歩をはじめる基礎を具体的にレッスンしていきます。 |
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野菜の根を支えるよい土づくりが、無農薬でもさまざまな障害を防ぎ栄養豊な野菜づくりを成功させます。春の種まきを目指し、今から準備を始めましょう。
○ 団粒化
土壌の団粒化を促進することは、透水性、保水性、通気性をよくします。
団粒化とは、ミミズの糞のように大きな粒子で、しかも不均等であることをいいます。団粒土壌は雨が降ると水はすぐ地下に抜け、その後に空気が動いていくので、水はけ、空気の流通がともによくなります。干ばつがくると、団粒化された土壌では地下水や下層の水分が毛管現象でどんどん蒸発しながら上昇します。
日頃は水はけがよく、しかも保水力がいいので、小々の干ばつではこたえないので、水やりも少なくてよいのです。
これに対し、単粒構造とは非常に小さく均一な土が固く締まっている状態で、表面に水がたまり、水はけが悪く、時間が経つにじわじわと浸み込んで過湿になる上に空気を通さなくなる状態をいいます。
単粒構造を団粒化させるための土壌改良材は、いろいろと市販されており、ピートモス、活性炭・木炭、ゼオライト、パーライトやバーミキュライトなどの鉱物資材などがあります。土壌分解生物群集の活動による土の団粒化を目指すならば、やはり堆肥がお勧めです。 |
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○ 微生物の繁殖
土壌の物理性が改善されたら、微生物の餌となる有機質資材を投入し、微生物を土中に繁殖させます。
これにより、土壌病害を抑制することができます。もっともよいのは、山の腐葉土のような堆肥ですが、自宅で作った堆肥でも十分発酵させれば大丈夫です。(第16回オーガニックのすすめ参照) |
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○ 酸性度の調整
日本は基本的に酸性土ですが、昨今の酸性雨の影響で酸性度が強くなる傾向にあります。作物によっては、酸性土を好むもの、あまり好まないものとさまざまですが、一般的に私たちがつくる作物のほとんどが微酸性に適します。作物の生育を阻害するほどの強酸性化は、むしろ化学肥料が原因ともいわれます。一度正しく測定してみるとともに、苦土石灰や草木灰を加えて、pH6〜7程度を目安に調整しましょう。 |
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まずは自分がつくったものを自分達で食べるという喜びを味わってみましょう。
その第一歩をはじめる基礎を具体的にレッスンしていきます。 |
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野菜づくりに独特の問題が、連作障害です。連作とは同じ場所に続けて同じ作物をつくることをいい、土壌の中にその野菜を好む病菌が異常発生することから、連作障害が発生するといわれています。化学肥料や農薬の多用は、多くの微生物を殺す益菌まで殺してしまいます。まずは、十分な完熟堆肥による、有機物の多い生きた土壌をつくり、障害の出やすいものの連作を避け、他種との組み合わせによって輪作することが、病害虫の効果的な予防となります。
輪作とは、2種類以上の野菜をうまく組み合わせて、同じ場所で順々に栽培していくというものです。

連作障害が特に出やすいものは、トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモなどのナス科とサヤインゲン、サヤエンドウなどのマメ科です。これらは、同じ種類だけでなく、同じ科目に属するもの同士も連作すると障害が出やすいので、注意が必要です。一方、連作しても大丈夫なものは、ダイコン、ホウレンソウ、コマツナ、トウモロコシ、カボチャ、オクラなどです。
菜園一面に同じ科目の野菜を植えるのではなく、多種類のものを少しずつ、毎年計画を立てていきましょう。 |
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自然の生態系の中では、あらゆる動物、植物、微生物が、多様に関わりをもちながら、互いの生命を存続させて共存しています。野に生えていたものを、1ヶ所にまとめて作り出したのが畑、つまり庭の始まりといえます。ほとんどの植物は、本来肥料を施さなくても、十分に成長できるはずですが、中には自然の土壌養分だけでは、多くの実をつけないものもあります。未完熟の有機肥料だと発酵時に根に障害を与えてしまう恐れがあるので、完熟堆肥を与えましょう。
また、病害虫については、その防除方法を考えることでなく、その多発原因を見極め、無理のない土壌環境で育てることが大切です。また、害虫については木酢液を利用したり、以前に紹介したコンパニオンプランツを活用するのもよいでしょう。
また水のやりすぎも、病害虫の発生を多くします。作物の性質を見極め、必要量だけ与えるようにします。 |
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家庭菜園というと、1ヶ所のまとまった場所が必要と思われがちですが、そんなことはありません。野菜にも暑さを好むもの、寒さを好むもの、日当たりを必要とするものしないものなど特性があります。野菜の特性にあわせてこまめにスペースをみつけましょう。また、コンテナやプランターでも栽培できるので、ベランダやルーフバルコニーでも挑戦できます。もちろん季節によっても育つ野菜は変わります。
代表的な野菜を、好む日当たり、温度、水分によって大きく分けると下のようなグループになります。 |
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日当たり強 温度高 水分小のグループ
ナス、トマト、キュウリなどの果菜類、サヤインゲン、エダマメなどのマメ類、ジャガイモ、サツマイモなどのイモ類 |
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日当たり弱 温度低 水分大のグループ
小松菜、シソ、サラダ菜、春菊などの葉菜類 |
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日当たり強 温度低 水分大のグループ
ダイコン、ニンジン、カブなどの根菜類キャベツ、ハクサイなどの結球する葉菜類 |
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庭に空きスペースがない、というときは、地域の貸し農園を申し込んでみるのもひとつの方法です。今では市町村役所が公共の畑や公園の一部を一般市民に貸し出していたり、民営の農家の人に声をかけて借りることもできるはずです。本当に安全でおいしい野菜を求めて、農場を共同経営したり、会員制の農場などもでてきているので、距離や手入れに行ける頻度など、自分のライフスタイルにあったやり方を探してみましょう。
自分で土づくりから失敗しながらやるのもまた収穫の愉しみがひとしお、また地域で仲間を増やしやり方を教わりながら作り、それを皆で分け合うのも楽しいものです。 |
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| ・・・今回は、安全な野菜づくりのためのオーガニックガーデンの準備として、今から出来る基礎知識を紹介しました。次回は「耕さずに野菜が育つ無耕耘栽培」についてお届けします。 |
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