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冬から春には欠かせない花で、花言葉は「物思い・純愛・私をそばにおいてください」。園芸に興味のない人でも名前は誰もが知っている。幾つかの原種をもとに人為的に作られた栽培品種で、原種はヨーロッパから西アジア北アメリカに広く分布。さて、これらはどれも何の花のことでしょうか。
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答えはパンジーです。パンジーは、世界に500種はあるというスミレの仲間のうち最も進化したグループで、パンジー自体の品種数は500とも200とも言われる、ともかく爆発的に多くの栽培品種を持っている花です。
例年9月になると出回り始めますが、根がしっかりと張ったよい苗になるのには涼しさが必要なため、地域により異なりますが、東京近郊では11月半ばから今の時期に購入をするのが最も適しています。12月に入っても土さえ凍らなければ、まだまだ植えることは可能です。冬の花壇やクリスマスのコンテナ、お正月の寄せ植えと、さまざまな用途に使うパンジー、その良さを見直して見ませんか。この時期もう間に合わない方は、春購入の参考にしてください。 |
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冬の街にはパンジーの花壇やプランターが溢れています。先日早朝のとある街に降りたら、ボランティアの方々が街路樹周りの沢山の花壇にパンジーを植えようとしていました。午後に同じ場所を再び通ったら、綺麗に植えられておりましたが、何というか、いわゆるパンジーと聞いて思い浮かべる色形の花壇で、パンジー・ビオラ合わせて100種類近くの品種をたった今見てきたばかりの人間にとっては、少し残念に思えたものです。
「全世界で500はあるかも知れない」と、その別れてきたばかりの専門家は言っていました。「似たような品種を一括にしたとしても、200はあるのではないか」とも。ただし、品種には早生・中生・晩生があり、売れ線なども考慮すると、多くても市場には、40〜50種となりましょうか。誰もが入手可能な環境にはいないでしょうが、それでもこれだけの花々が手に入る植物を私は他に知りません。パンジー・ビオラの魅力はまさにそこにあります。
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パンジー:フェイス付(右) |


ビオラ:ひげ在り
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ビオラ:ひげ無し |
パンジー(Viola wittrockiana)・ビオラ(属名のViolaから)は、Viola tricolor、V.
lutea、V.cornutaなどのビオラ属の原種の複雑な交配によって生まれた花です。一般に、大きい花をパンジー、小さい花をビオラと呼んでいますが、最近は小輪パンジー(直径2cm)や大輪ビオラ(直径3cm?)も開発され、サイズ的な両者の境界はかなりあいまいになりました。
パンジーは、その多くが微香または無香で、丸い花形となり、時に花の中心に大きな「顔face」と呼ばれる斑点が入ることがあります。そして単生の根系を持っています。これに対しビオラは、香りのあるものが多く、丸い花形は一緒ですが、花の中心に顔は入りません。代わりに「ヒゲray」と呼ばれる線が入ることがあります。(ヒゲはパンジーの品種にも見られます。)根系は双生です。このため、パンジーよりも丈夫です。
ビオラのよいところは他に、日陰に強いこと、花が小さいことです。少しぐらい条件が悪いところでも負けませんし、狭い場所にはビオラのような小花が沢山つくほうが似合います。ボリュームを出せる場所ならパンジーを、そうでなければビオラを、環境に応じて使い分けると良いと思います。
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お好みで合わせれば良いのですが、色数があるぶん、地味になることもあります。
今年のお勧めは赤や暖色系の組み合わせ。黄色やオレンジで元気に、あるいはクリーム色と合わせて上品に、地味になりがちな淡赤はグラデーションに白色を効かせてまとめてみます。青も人気の色で、紫とともに黄色と組み合わせると、美しいコントラストがでます。
ルールとしては暗めの場所には黄色の花を用いる、シルバーレースやアリッサム、シロタエギクなど白っぽい葉ものを合わせて用いる、混植の場合には、花と花の色の共通点をさがす・・などです。
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苗を購入する際には、見た目が元気なものを選んでください。発育不良のものや育ちすぎのものは避けます。良い苗というのは、葉と葉の間がつまり、どっしりとして、ポットを持っても、根元がぐらつかないものです。黄変している葉は論外ですが、一見濃緑で茎葉がふっくら柔らかそうなものも窒素過多で寒さに弱い場合があります。他の時期は良いのですが、冬に向かう今は、瑞々しく柔弱なだけで凍害にあう危険が高くなります。
また、ポット内の土の量にも注意しましょう。写真で分かるとおり、同じポットでも土量が違えば根の量も異なります。Aの下の根は茶色くなりかけていて、この場合ここから新しい根は出てくるのですが、それまでに時間がかかります。これに対しBは根が白いままで移植に最適な状態です。購入時に、いちいちポットから取り出すこともしにくいことではありますが、育ち過ぎて根が回ったものや、底に水が溜まった状態が続いたものは、下の根がこのような状態になりますので、注意して選んでください。
良いものと悪いものとでは、今の時期は良くとも春になってからの成長や花の付き方が格段に違います。値段に惑わされずに、良いものを選びたいものです。
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大きめのコンテナに樹木や草類と寄せ植えすると、違った雰囲気が楽しめます。樹木はゴールドクレストではありきたりで、濃緑の樹木と組み合わせると落ち着いた中にも華やかさがでます。優秀なのがナンテンです。細かい緑の葉が重さを感じさせずに、繊細な背景幕を作ってくれてシックな印象です。良く似合うのは、暖色系の組み合わせや、白と他1・2色という組み合わせです。草類の場合は、草の色に合わせて花色を選ぶようにします。
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水は3〜2日に1回、地表が乾燥したらたっぷりとあげます。植物は水を毎日沢山あげて作ると組織が水っぽく柔らかく、乾燥に対する耐性の弱いものが出来上がります。
逆に、水の管理をして最小限しか与えなければ、やや小ぶりですが、水に強いものができあがります。しかしたとえ乾燥に強い苗を買っても、毎日沢山の水をあげ続けると、根が発達せず、少しの乾燥にも弱く育ちます。つまり人間と同じで、甘やかして育てるとストレスに弱くなるのです。
根がしっかりと育つように水の乾湿がはっきりしていること、株間を十分にあけて育てることが良いものにつながります。生産技術はプロにまかせるしかありませんが、「これはどのようにして作られたものだろうか」という疑問を持つことは大事なことと思います。
春まで長く楽しむためには、肥料と花がら摘みが必要です。初春になったら液体肥料を2週間〜1か月に1回与えます。最も大事なことは、花が枯れたら種を結ぶ前につみ取ること、これを花がら摘みと言います。パンジー・ビオラなど1年草は、種を結んだら自分の役目は終わりと思い、自然と枯れてしまいますので、そうならないように種づくりを阻止して、叱咤激励するのです。そうすることでパンジーならば5月末〜6月、ビオラならば7月の初旬まで花を咲かせ続けることができます。周年という猛者もいます。買ってきて何の世話もしなければ、短命に終わります。

たかがパンジーされどパンジー。
この一文があなたにあったパンジーの楽しみ方の手助けとなることを祈ります。 |
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