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| 冬がそこまで来ています。季節というのは、わずか一日や半日でガラッと変わるのですが、その変化は、楽しくもあり厄介でもあります。暖かければ草の芽は、秋でも一日で見る見る伸び、除草をするかと気を揉んでいたら、霜が降りてあっという間に枯れてしまいました。職業柄、今までも季節を意識してきたつもりですが、今年は、春、夏、秋それぞれに表情があり、ドラマティックに過ぎていくのにずいぶんと感動しました。今は「冬」を意識しています。その厳しさを心配しつつ、でも怖い物見たさというか何となく期待して待つ冬、そんな心持ちなのですが、皆さんはいかがでしょうか。 |

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冬といっても、都市は年々暖かく、例えば東京でも場所によっては、昔なら育たなかった観葉植物や暖地向き樹木などが、ベランダや露地で越冬する昨今です。最初は、この「どんなに暖かいか」をテーマに今回のこの欄を綴るつもりでした。しかし、どうもラ・ニーニャ現象の寒冷が当たってしまうのか、今年は厳冬の可能性があります。
そこで、やや中味を変えて、防寒や春への準備、冬の作業についてお話をします。 |
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冬の作業で一番先に思い付くのは、防寒対策です。
なんといっても、秋に種を播いて定植した苗やそれまで大切にしてきた植物を、冬だからといって傷めたくはありません。植物に被害を与えるのは、霜や冬の寒い風や雪です。霜や雪は、植物の身体にある水分を凍らせ、風は植物から瞬時に水分を奪い、周囲の温度を下げて植物の身体を凍らせます。いずれもひどいときには枯らしてしまいます。
そこで次のような対策を講じてみましょう。
● 寒い風を避ける
まずは、庭や緑の周囲をぐるりと回り、寒い風にさらされた植物がないかチェックします。
ベランダや屋上も同様です。
風を防ぐには、風よけや防風ネットを張るといいですが、例えば、冬の風の通り道に常緑樹を植えることで、寒い風をそらすこともできます。多くの地域では来年に備えてになりますが、こうした点もチェックしてみてください。
● ホットスポットを探す
鉢物のうち移動できるものは、暖かい場所に移動します。
カポックなどの観葉も、風がない軒下ならば、関東でも霜の被害も受けずに屋外越冬できるようです。四方を囲まれた小さめの庭では、ミモザも害なく越冬します。(もっとも、ミモザはすぐ大きくなるので、小さな庭には適しません)。ひとつの庭の中でも、冬に快適な空間があるはずです。それをホットスポットと呼ぶことにし、探して見ると、意外なところにありますよ。例えば、冬の陽は高度が低いので、方位によっては軒下にも結構陽が差し込み暖かくなり、快適な空間となっていることが多いです。ただ、一番大切なのは、風にあたらない場所であることで、温度については暖かいほうが好ましいのですが、昼夜の寒暖の差が激しいところは植物によっては適しません。
また、室内に置く場合は、暖房のそばに置くのはやめましょう。
● 水をやる
防寒とは直接関係ないのですが、寒さを避けて軒下に避難した植物は、ついうっかりとそのままにしがちです。軒下は雨がかからないので、くれぐれも時々水をやることを忘れないように。ホットスポットも同様です。なぜなら、そこは、暖かいけれども乾燥しやすい場所であることが多いからです。
どんな場所でも数日に一度はチェックして、土の表面がすっかり乾いていたら、水をやります。時期は、陽が上って暖かくなった午前中が適しています。冬の植物は、休眠したり生長がゆっくりなので、夏ほどまめに水を与える必要はありませんが、冬は意外と乾燥する季節。寒さも手伝って、夏は上手く過ごしたのに冬に枯らすことも少なくありません。特に、球根を植えた鉢や地上部が枯れた宿根草の鉢などは、見た目何もなく見えるので、忘れてしまいがちです。何かと忙しい師走は要注意です。
気分転換も兼ねて、少し寒いですが、時に庭やベランダに出てみましょう。
● 霜の対策
一般に、気温が下がると地面付近はさらに低い温度となります。
厳しい冷え込みで早朝の気温が5度以下になると、地面は氷点下となり、空気の中の水蒸気が凍り、地面や植物について霜となります。

霜で痛んでしまった植物 |
霜は、植物を冷やして活動を低下させたり、体内の水を凍らせて枯死へと誘います。特に、芽やクラウンなどの若い部分は霜に弱いものです。これに対処するには、ビニールや防寒用のガラスのカバーなどで、植物を覆うことです。簡単には、新聞紙を上に被せて隅を石などで止めるだけでもいいですし、もし、針葉樹の枝が手に入れば、それを周りに立てて、頭部から周囲を覆うようにします。枝振りにもよりますが、2〜4本くらいでいいでしょう。新聞紙では、陽が遮られてしまうので、日中は外したほうが良いです。もし、秋に種まきして定植したような小さい苗が心配ならば、ペットボトルを切ったものを被せてもいいと思います。こうした対策は、冬の寒い風にも有効です。
日々の変化に注意し、寒くなりそうだと感じたら、早めの予防が肝要です。
● 冬のマルチング
植物を植えた後に、株の周りをウッドチップや樹皮、堆肥などで覆うことをマルチングと言います。マルチングmulchingとは英語で覆うという意味で、マルチmulchとはその材料のことです。あまり耳なじみのない言葉かもしれませんが、農作物では昔から苗の周りに敷きわらをしますし、最近は黒のポリエチレンフィルムになりましたが、マルチングという行為は日本でも行われていました。

マルチングの目的は、地表からの水分蒸発を抑制すること、地温の変化を緩やかに調整すること、雑草が生えるのを防ぐことなどで、マルチングというのは言ってみれば、毛布を一枚地面に敷くようなものです。それを通じて土壌と大気の間を行き来するいろいろなものが緩和される具合になります。効果として実感できるのは、春から夏にかけてで、マルチによって地表が直接太陽にさらされないために、水分の蒸発が少なくなって水やりの回数を減らせたり、植物が枯れにくくなります。また、雑草も生えにくくなり管理が楽になります。さらに、地中の温度が極端に上がらずにすみ、根の生育適温を保てるために植物の生育に好影響を及ぼすのです。
このマルチなのですが、冬が近づくと「防寒のためのマルチ」を勧める本などがあります。ですが、冬のマルチングは、冬の地温を一定に保つので、春になっても土がなかなか
暖まらないという欠点があるのです。もし冬にマルチングをするのなら、ひどい霜が降りた後でその水分が地面にしっかりと吸収された後に、薄く(夏の半分程度)行うといいでしょう。土の凍結を防ぎ、植物が霜柱と一緒に持ち上がって、凍結の融解後に根が損傷する害を防ぐことができます。そうでなければ、露地植えの植物のほとんどは地域の耐寒性があるので、マルチは春の暖かい時期まで待ちましょう。
それよりも、前述のビニールやポットなどで地上部を覆う防寒対策のほうが、植物体や株の元への凍害/霜害対策としてずっと効果があります。また、鉢植えの場合は防寒の効果があります。松葉などの針葉樹
やウッドチップや樹皮でできた培養土などが適しています。水の浸透を妨げぬようにうっすらと覆ってください。
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落葉を集めて腐葉土を作りましょう。
春先に花壇を作ったり、鉢物の用土を整える時に、腐葉土があれば何かと便利です。完熟した腐葉土というのは、土壌改良材としては万能選手です。排水が良すぎる砂質ぎみの土壌も、水が溜まりやすい粘土質の土壌も、腐葉土を入れることで、水持ちが適度に良くなるのです。適度に水が抜け、適度に水が保たれている土(まさに理想の土)ほど、夏の植物の生長を約束してくれる素敵なものはありません。この素敵な土づくりへの近道は、腐葉土を入れること。
今は、市販の腐葉土が年中手に入りますが、落葉が沢山でる場合には、ゴミとして捨てるのも勿体ない話です。
ぜひ腐葉土づくりに挑戦してください。
本格的には第40回「緑のゴミを堆肥にする」を参照いただくといいですが、今回はもっと手軽に、ただゴミ袋のような大きな袋に落ち葉を集めて入れて置くだけという方法で作ります。落ち葉を詰めながら、さらにぱらぱらとごく少量の鶏糞や油粕などを混ぜるといいです。そこに付いている微生物を発酵のスターターとして利用するのです。詰め終わったら口を縛り、雨の当たらない隅に置きます。そして、春3〜4月頃でいいと思いますが、袋の口を開けて切り返します。2週間に1度切り返し、様子を見て完熟したら、土に混ぜて利用します。
切り返しは発酵(堆肥化)を促進するので、頻繁に切り返すほど早く腐葉土ができあがります。その場合は、袋を破らないように、くれぐれも注意して行います。
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古い土の処理について悩んだことはないでしょうか。
特にマンションなどでは、プランターから次から次へと古い土が出てしまっては、始末に困ります。だからといって、同じ土を植物を変えて使い続けるのも、果たしていいのかと悩みますよね。
今の時期は、鉢やプランターに植えていた草花のちょうど絶える時期です。そこで土を再利用する方法をやってみましょう。
まず、鉢の土をシートにあけ、茎葉や根を取り除きます。ふるいがあると良いのですが、無い場合にはとにかくまめにかき混ぜて、できる限りの根を取り除きます。土の大きなかたまりも除いておきましょう。少し湿らせた後、ポリ袋に入れて日当たりの良い暖かくなる場所に置きます。コンクリートの上は最適です。夏ならば数日ですが、冬は10日位以上置いてください。湿気と暖かさが土中の微生物を活動させ、土を消毒してくれます。これを天日消毒といいます。使用の際には、腐葉土を2〜3割まぜるといいです。これが面倒な方は、費用はかかりますが、混ぜるだけで土を再生できるという効果を唄った土壌改良材が市販されているので、それを利用するのが良いでしょう。これもやはり微生物を活用するもので、通常の土の何10倍もの微生物を含んでいる一見土に似た改良材を1割程度まぜることで、天日干しなどをしなくとも古い土が利用できるようになるようです。この時にも使用後には、水をやります。

寒くなるこれからの時期、外でのガーデニングは億劫になりがちです。
無理をせずに、家の中でできることで楽しむのも一興です。 |
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