インターネット住宅展示場 ずっとe家 みなさんの住まいづくり応援サイト
サイトマップマイページ
ずっとe家ホームハウスメーカーエリアビルダー住まいの関連企業ノウハウモーるフォーラム住まい作りの相談室カタログ一括請求プレゼント
ずっとe家
PRESENT ENQUETE
プレゼント
プレゼント
HOUSING COMMUNITY
緑のある暮らし
緑のある暮らし
「うちは!」話
「うちは!」話
ノウハウモール
ノウハウモール
ノウハウモール
“緑のある暮らし”フォーラム
第68回 春の色、春の光 バックナンバー
 桜の便りがあちこちから聞かれるようになると、なんとなく心が浮き立ってきます。桜への思いもあるのかもしれませんが、いよいよ春本番という気がするからです。春という季節は、人を幸せで前向きな心地にさせてくれます。春がくると毎年のことながら「ようやく来たな」と実感し、そして、ひとつ深呼吸して自分も心機一転という心持ちになるのです。 イメージ
 それから、窓から外を改めて眺めます。今回そうして見えたものは、冬越ししたパンジーのようやく傷むことなく咲いた花が増えてきたところで、スタートラインに立ったばかりという景色でした。真っ黒な地面と枯れた芝生や草ばかり…もっとも、よく見ると雑草が蔓延り始め大変になりつつあるのですが、それらはとりあえず見て見ぬ振りすることにし、ただ景色を眺め続ける…そうすると、何か「まだまだ春が足りない」という気になってきて、庭に春の色がもっと欲しくなってきました。種まき適期でありますがそれでは待ち遠しい。手っ取り早く春の色を加えたい。小さな軒先の、古びたプラスチックの鉢を例にしましたが、そこに今手に入る花苗を集めてみました。
春はピンク
イメージ 季節は黄色で始まり黄色で終わると言ったのは誰であったのか、おそらくはイギリス人ガーデナーの格言だったかと思うのですが、その言葉にうなずきつつも、春と言えばやはりピンクではなかろうかと思います。確かに、まだ冬の夢から覚めやらぬ頃に咲く黄色の花は、無彩色の季節の終わりを告げるには眩しいほどで、ミツバチなどの昆虫だけでなく小動物や私たちにも「はっ」と季節の変わり目を気づかせてくれます。こういう経験は誰もが一度はしているのではないでしょうか。黄色は、ハチなどにとってもっとも目立つ色で、多くの花芯や花粉が黄色であるのはそういう理由によるものですが、初春に黄色=春だよと目を覚まさせて、ああそうかと思って周りを眺めるとピンクの花々・・私たちの場合には、黄色の花で春を知り、その感覚が身体のどこかに収まって実感するのは、ピンクという色を認めてからではないかと思うのです。もっともそう思うには理由があります。
ピンクの花の代表と言えば、前回の桃もそうですが、なんといっても桜です。今の時期ここしばらくの間は、日本列島は時系列的にピンク一色に染まります。それは、周りを見渡すとどこかにしかもわりと身近なところに、圧倒的なピンクのかたまりがあるということで、日本人の桜好きといえばそれまでですが、ただ一色が風景を支配しているというのは、大変不思議な気がします。もちろん、初夏の新緑や秋の紅葉も他を圧倒するだけのパワーはあります。けれどもこれらは植物であれば、ある意味あたりまえの色です。緑の圧倒的な力というものを信じる私ですが、夏や秋以外の他を圧倒する季節の色がピンクということは、なんだかとても分かったような分からないような気持ちにさせてくれます。

しかし改めて考えてみると、今この時期にピンクなのは、自然の摂理なのだと気がつきました。なぜならば、今の時期は一年の中でもっともピンクが映える季節なのです。もちろんピンクにも濃淡さまざまなものがあり、ソメイヨシノのような薄紅色からボタンやペチュニア、フクシアなどのフシャーピンク、サーモンピンク…十花十色、同じ色はないのですが、中でも、パステルカラーのピンクは春の光にもっとも映える色なのです。考えても見てください。桜の花が真夏や秋に咲いたとして、春と同じように私たちを高揚した気分にさせてくれるでしょうか。夏の光の下で見る桜は、淡いピンクも吹き飛んでどこか白々しく映るでしょうし、秋の光の下では、朱に染まりより感傷的で扇情的に映ります。春のこの全体にどこか霞がかったような曖昧さのある透明な光、その底には希望を感じさせる…空気とそこに存在する桜の花の色、潔い散り様、すばやい新葉。このぴったりの組み合わせを生み出す自然の力というものに、改めて感心させられた次第です。
光の傾向と色
このように同じに見える日の光でも、季節よって変わり、私たちのものの見方に影響を与えます。春という季節には、ピンク以外にもパステルカラーや白の花が似合います。柔らかな光はこうした花の微妙な色調や色味を消すことなく、ふんわりと包み、表してくれるのです。
しかし、ピンクでも濃いピンクならば、夏の強い日射し、濃い影のできるコントラストの強い光の中でも負けることなく生き生きと見えます。このように夏には濃い色が似合います。パステルカラーは逆に、平坦にのっぺりと見え、白も微妙な色味が飛んでしまいますが、赤や青や黄色や紫、ピンク、その他、原色や濃い色の花は、夏のバイタリティーや情熱を伴いながらさっそうと映ります。
秋には、光がやや赤味がかって見えるようです。1日の終わりとよく似ています。これは、赤や黄に色づく紅葉をより一層引き立ててくれたり、花穂を出して枯れようとする草たちを黄金色に輝かせてくれたりします。春の光に似たようでも、どこか異なる、そこには静謐が漂い終わりという言葉が聞こえてきそうな日射しです。
こうして光の変化を挙げつつ、それぞれの季節に咲く花々を思い浮かべてみると、光の変化に応じてというか、上手い具合にそれぞれの光にあった花や草木が移り変わりながら育っていると気づきます。もちろんこれは相対的な傾向であって、春にも赤や紫の原色の花が存在し、それが春らしくないとか決してそういうことではありません。ただ、それぞれの季節の傾向や光について知っておくと、四季を通じた植物選びにも役立つのではないかと思います。

そしてもうひとつ。光にこだわるのならば、1日の光にも注意をしてみましょう。前述のパステルカラーや白の花が際だつのは、早朝、もしくは、日が昇り夜露が乾き始める頃からせいぜい午前中です。イギリスに有名なホワイトガーデンがありますが、あそこも初夏にバラの咲く頃、午前中に訪れると一番美しい庭を見ることができます。写真もよい写真が撮れるでしょう。昼になり、太陽が南中に向けて高くなるほど、日射しは強烈になり、それに見合う濃い色の花がハッキリと目立ち始めます。これは季節に喩えるならば、1日の中の「夏」と言えます。そして、午後になり、夕方ちかくなると光は赤色を帯びていき、枯葉を黄金色に、全体を赤っぽく照らし出すのです。
こうした変化を知ることが何に役立つかと言えば、庭の配置です。つまり、白や淡い色の植物にはできるだけ朝の日があたるように配置をする、日中によく見る場所で映えるのは濃い色の花であり、西日が植物にあたると黄金色に見えることがある…このように応用します。前述の季節との兼ね合いもあり、また、環境や気候も異なるので一概にも言えませんが、大体こうした傾向になるようです。絶対的な規則ではないので、あくまでも参考にして庭を組み立てると良いでしょう。
ピンクとブルー
イメージ春を満喫させるピンクの花を寄せ植えにしました。より引き立つように、ブルー系の寄せ植えを添えています。

次に簡単に苗の紹介をしておきますが、いずれも普通にお花屋さんで、偶々手に入れたものです。

オステオスペルマム キク科オステオスペルマム属 多年草
イメージ アフリカンデージーとも呼ばれる。近縁種のデイモルフォセカの名前で流通することがある。白、薄ピンク、紫色のマーガレットに似た花をつける。花びらの変わった品種もある。意外と育てやすく、関東でも雨のあまりかからない日当たりのよい軒先などで野生化していることがある。草丈30cm位になるので寄せ植えの中心になる。

ペチュニア ナス科ペチュニア属 1年草
イメージイメージイメージ
初夏の花なので出回るには少し早い。今の遅霜に注意する。白や濃ピンク、赤、紫などがポピュラーだが、レモンイエローや写真のようなサーモンピンクの花色もあり、また、八重咲きのものも入手しやすくなった。ただし、八重咲きはやや花付きが少なく、育てやすいのも一重の種のようだ。地表近くにも細い根がびっしりとはるので、乾燥にはあまり強くなく、また、湿度が高くても灰色カビ病が発生し、溶けてしまうことがある。花は土が付いたり水が付いたりすると傷みやすいので、水やりは根元に、植えるのは花壇よりも鉢植えが向いている。

バーベナ クマツヅラ科バーベナ属 1年草
イメージ バーベナには一年草と多年草があり、写真のものは1年草である。多年草には、「タピアン」とか「ハナデマリ」といった日本で作出された品種群があり、今やバーベナの代名詞ともなっている。いずれも育てやすく春から夏の花壇を彩る。豊富な花色があるので、さまざまな好みに応じて選ぶことができる。高温多湿と寒さに弱いので、今の時期の遅霜には注意する。

デージー キク科ヒナギク属 1年草
イメージ 西ヨーロッパ原産の多年草で、あちらでは芝生に混じって自生しているが、日本の高温多湿に弱いために、1年草として扱われている。昔は春花壇の代表選手であったが、今はもっと派手な花の影になって忘れられがちである。大輪がぽつんぽつんとつくよりも、写真のように小輪が幾つも付くほうが、寄せ植えに向いている。春の愛らしさを一身に背負っているようだ。遅霜に注意する。

ツルハナシノブ ハナシノブ科フロックス属 多年草
イメージ ハナシノブの近縁種であるが、ハナシノブ属ではなくれっきとしたフロックスの1種。北アメリカ原産。日陰に耐える多年草と言われるが今までに扱ったことがないので実際の手応えはこれからである。日なたでは枯れてしまうだろうか。花後にはツルを出して暴れた形で増えるようだが、数年前から存在を知りつつも、造園には出てこないので、アメリカでは陰地に自生するようだが日本では鉢花として扱うべきものという気もする。

フロックス・ドラモンディー ハナシノブ科フロックス属 1年草
イメージ 花壇用として改良された極矮性のフロックス。一般の種類は草丈80cm以上になるが、こちらはせいぜい15cm程で花壇だけでなく鉢植え、寄せ植えなどにも向く。花の色は白の他、ピンク系、紫系、赤系など多彩。排水が良くなるようやや高めに植える。フロックスは、高温多湿時はうどんこ病になることがある。

ブルーデージー キク科フェリシア属 低木
イメージ 南アフリカ原産の低木。日本でも夏涼しく冬に霜除けをすると多年草化するらしいが、そうなったのは見かけないので、高温多湿を過ごさせるのがひとつのポイントだろう。青色の花だが、写真のようなベタな空色と青紫のものとがある。この絵の具かペンキでもこぼしたような空色は花の色としてはかなり珍しい。斑入りの葉の品種ならば、葉もアクセントとなるのでおすすめ。ただ草の姿は自在に荒れるようである。

ラベンダー シソ科ラベンダー属 多年草または低木
イメージ 南アフリカ原産の低木。ラベンダーには多くの種類があるが、写真のものは一般にレースラベンダーと呼ばれる。他のラベンダーと異なり、細裂したレースのような葉を持つことからこの名がある。花は幾分上品な感じで、沢山つけることは余りない。どちらかというと線の細い植物であるが、寄せ植えにするとラインが際だつ。高温多湿、西日などを避ける。

ビオラ スミレ科スミレ属 1年草
イメージ パンジーやビオラは豊富な花色を持っているが、だからこそ組み合わせに頭を悩ます時もある。特に色の薄いものは難しい。薄い色だけの組み合わせはぼやけやすく、濃い色との組み合わせでは脇役に追いやられる。そこで、このように同系色で組み合わせると、少しずつ違う色を目が追うことで、色が生きてくるようだ。誰もが育てられる草花だが、咲き終わった花がらをまめに摘むことで、株の寿命を延ばすことができる。

ピンクというと男性は後込みしたり、女性でも少女趣味と思われがちですが、こうして1色づかいにしてみると結構洒落た雰囲気になります。一度やってみると何かすっきりします。ピンクに限らず、赤や白など他の色の1色づかいもお勧めです。花を植えようとするとついついあれもこれもと植えたくなりがちです。もちろんそれで楽しいのが一番ですが、出来あがった物については一般に色の数が多いほどまとまりがつかなくなる(あか抜けない)のも事実です。時に1色植えをすることは、取捨選択の練習にもなります。これにより、その後、今までとは違った新しい(植え方とか選び方の)世界が広がるのではないかと思います。

バックナンバー
監修:小出 兼久
NPO法人 日本ゼリスケープデザイン研究協会
URL:http://xeriscape-jp.org
環境とエネルギーの節約を考えた
新しい庭づくりを提案!
関連書籍のご案内


お知らせJADA

“JXDA会員募集!!”

JXDAでは、これからの環境を考えた、健康でサスティナブルな緑空間づくりを推進するJXDA会員を募集しています。
JXDA会報誌「WATER WISE PRESSウォーターワイズ プレス」をお届けします。その他、セミナーやイベントなどのご案内も随時お送りします。

◆一般会員 年会費 6,000円  ◆賛助会員 年会費 50,000円

お申し込み・お問い合わせは h2o.team@xeriscape-jp.org まで。

●JXDA気象観測レポート●
水や資源エネルギーの使用を軽減したランドスケープ環境の創出と効率的な灌漑システムとプログラム構築のために、日本各地で気象観測をしています。
http://xeriscape-jp.org/climate/

NPO法人 日本ゼリスケープデザイン研究協会(JXDA)
〒398-0004 長野県大町市常盤809
TEL/FAX : 0261-22-2647
http://xeriscape-jp.org
“緑のある暮らしフォーラム”は、21世紀の暮し方を毎月みなさんで考えて行くコーナー。
みなさまからのご意見やご感想を募集しております。
お気軽にお寄せください。
ご意見ご感想
ご意見・ご感想
毎月、掲載のお知らせをメールマガジンにてお届け致します! メールマガジン登録