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明るい家庭は明るい住まいから 
〜採光、通風、視界を工夫して快適・開放的な室内環境をつくる〜
敷地が広く、自由に思い通りの建築計画が立てられれば言うことはありませんが、一般的に限られた敷地で開放感とプライバシーを守りたいというのが現実です。明るい住まいづくりは、窓をはじめとした採光の確保と、外からの視線の遮蔽の追求が基本。では、どうしたらよいのでしょうか。

敷地条件と建築計画の検討
    開口部の設計には、敷地の周囲の観察と、建築計画を検討することが必要です。例えば道路側の環境はどうか。方角、通行人の視線、道路の反対側の状況(現在住居の有無、将来の建築予定公園、大きな段差、分譲空き地があるか等)を調べます。さらに、隣家があるかどうか、その間隔、階高、窓の位置、樹木・目隠しの有無等、隣地との関係を観察します。

    次に建築計画の内容の検討に入ります。まず間取りはこれから検討する場合と既に基本レイアウトが決まっている場合に分けて考えます。

    ・四季別日照、通風の検討=与えられた条件でいかに快適な住まいを建築するか。
    ・採光確保、通風確保、視界確保に方角別分類(すべて満たせれば問題はない)。

採光のアイディア
  1. ライトコート
    内庭形式のライトコートは、視線を遮ると同時に十分な採光が確保できます。ライトコートに面した複数の部屋の採光を可能にするのもメリットです。

  2. ハイサイドライト
    高い位置に透明の開口部を設置すれば、周囲の視線が気にならずに十分な採光が確保できます。

  3. ガラスブロック
    外部の視線を気にせずに採光面積を確保できます(重量に注意)。

  4. トップライト(天窓)
    ほとんど視線が気にせずに採光が可能になり、開閉式は通風も兼ねることができます。

  5. サンルーム
    冬の昼間の採光と暖かさを実現しますが、ガラスは夜間冷え込みます。また、夏は閉め切ると温度が上がりすぎるため、換気と母屋との断熱が必要です。

  6. 出窓
    出窓は狭いスペースのゆとり感を高めます。特にコーナー出窓は2面連続採光を可能にし、さらに視界も広がり開放感を高めます。

  7. 側面出窓
    隣家や道路との距離が近い場合は、出窓の奥行き部分のみ透明ガラスにして正面は型ガラスにして視線を避けながら、採光と視野を確保します。

  8. その他の窓
    幅の狭い部分の採光・通風は、縦型はめ殺し窓や上げ下げ窓や三角出窓を利用します。


採光の留意点

紫外線の直射は有害です。最近はUV(紫外線カット)ガラスが用意されており、フィルムを貼る方法もありますので検討してください。また、子供の勉強机は直射日光が当たらない場所か、ブラインドなどで遮光すべきです。いずれにしても、光量の調節が可能になるようカーテンその他の工夫をします。採光と同時に断熱効果も達成するためには、はめ殺し部分も含めて複層ガラスが効果的です。開口部を大きく取ると収納部分が少なくなり使いにくくなる場合もあります。多面的な検討が必要です。


その他の開口部に関する留意点
    開口部の機能は、採光、通風、視界、開放感の確保です。窓は生活シーン重視で考えれば、内観が重要です。オーナメント(額縁)、カーテンボックス、カーテンなどの総合的なデザイン計画が大切で、そのでき映えによって部屋の雰囲気が大きく変わってしまいます。インテリア計画も合わせて検討してください。

    石やレンガの西欧建築はどこに穴を開けるかが重要になりますが、日本の部屋は、どこを防ぐかという発想が中心です。したがって窓の形や飾り方が異なりますが、日本も本格的な洋風化の進展にともなって、暮らす人を中心にした窓の計画が必要になってきました。

    明るい住まいづくりのその他の工夫
    1. 明るい壁のカラープラン(白を基調とした壁や天井)
    2. 明るい壁に向けた間接照明で夜間の広がりとソフト感を演出する
    3. 照明は間接全体照明と、部分照明の混合で


その他の開口部に関する留意点
    ・センタークロスカーテン=一般的な引き分けカーテン。タッセルでとめます。

    ・シェード=一枚の布を上方に引き上げるカーテン、ゆとりを演出します。

    ・レースカーテン=直射日光、視線を遮ると同時に、部屋のムードを演出します。

    ・ベネシャンブラインド=上下させる一般的なブラインド。アルミ製で汚れにくく機能的で、燃えにくいのが特徴ですが、冷たさもありますから使い分けが必要です。

    ・バーチカルブラインド=縦型ブラインドで開口部幅の広い部分に最適です。

    ・ロールスクリーン=特に縦型の窓に適しています。ブラインドと異なり材質が各種揃っていて、トップライトにも有効です。

    ・和障子=洋間でも紙障子は光を和らげ、落ち着いた雰囲気を醸し出します。また障子は吸音効果もあり、湿度の調節にも役立ちます。