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サニタリーユニットの普及で変わるバスルームと洗面室 
〜機能性・清潔性の追求と、安らぎ感の高いスペースづくりを〜
マンションから戸建て住宅に住み替えようとする人の中には、浴室に対する不満を大きな理由にあげる人も少なくないようです。ここでは戸建て住宅のよさを大いに生かすために、サニタリースペース、特にバスルームの研究をしてみましょう。最近はシステムバス(ユニットバス)だけでなく、バスルームに隣接する洗面脱衣室もユニット化され、水周り全体が水漏れの心配がなくなり、レイアウトの自由度も高くなってきました。


本当にリラックスできるバスルームが普及してきた

1)良質の商品を選ぶのが基本
従来の左官工事でつくった浴室は、どうしても湿気がこもり、年月が経つにつれて建物を傷めたり、カビや白アリの発生原因になったりしていました。そこで普及してきたのが防水性に優れたシステムバスです。漏水の心配がなく、湿気も防ぐことから、今後ますます需要が高まると考えられます。しかし、品質の悪い商品はユニットの裏側に問題があり、数年で腐食したり、強度が低いために床がたわんできたりします。一度設置したシステムバスは修理するのも大変。多少価格が高くても、耐久性に優れた良質の商品を選ぶのがよいでしょう。また、取り替え時の対策ができているかも確認します。

2)入浴スタイルに合わせて選べる設備機器
最近のシステムバスは大型化し、設備機器も充実。昔のユニットバスとは比較にならたいほど進化しています。本物のタイルや高級化した人工大理石、おしゃれな照明やシャワーユニット、シャンプーボックス、高齢化対応設備付きも用意されています。
    ・安らぎ、ゆとりという点で、ジャグジー機能付きの大型バスが好評。
    ・人間工学に基づいた浴槽の形状も好評。あまり深い浴槽は水圧がかかって、
     高齢者などには負担がかかるため注意が必要。
    ・浴室全体が乾燥機になるタイプは、共働き家庭に好評。単に衣類乾燥機能だけでなく、梅雨時などバスルーム自体を乾燥してカビを防ぐ役目も果たす。
    ・ホームサウナもあるが、小さな一人用サウナではあまりリラックスできず、
     満足度は低いでしょう。
    ・排水口が見えないタイプは、抜け毛などが直接見えないため清潔感が出る。
3)安らぎ、くつろぎ感の演出
バスルームに安らぎ感を与えるのは、何といっても窓です。マンションなどの窓のないバスルームはプライバシーは保てますが、安らぎ感は達成できません。外部のレイアウトや庭づくりとの関係もありますが、出窓、天窓、ミニサンルーム、二階以上でベランダと続きのバスルームなど、ブラインドや植物などと組み合わせることで、機能以上にリフレッシュできる空間づくりが可能になります。
    ・天窓は方向にもよるが、プライバシーを守りやすく解放感のある空間が可能になる。
    ・窓をつけた場合は、断熱機能も考慮する。
    ・二階にバスルームが設置できなくても、シャワーブースを設置するケースも増えている。
バリアフリー対応のバスルーム

バスルーム内床と脱衣室の床段差、入口戸の枠の段差をなくすことはもちろん、手すり、腰掛けスペース、非常用ブザー、半埋め込み式浴槽、浴槽滑り止め、ノンスリップ床、緊急救出機構付きドア、暖房などの設備を整えることは基本です。

 介護を要する高齢者や病人のための対策は、さらにハンガー式入浴器具など重装備になります。

 なお、現在のバリアフリー設備機器は、まだまだ機能重視で、バスルームの安らぎを演出しにくいデザインです。家庭内に高齢者や病人の方がいらっしゃる場合は、そうした方が快適で安全に入浴できることを基本に、家族の思いやりと協力によるバスルームづくりを考えてください。

最近の洗面スペースの設計ポイント

サニタリースペースの中心となる洗面スペースは、いわゆる洗面台というイメージから、かなりゆとりを持ったパウダールーム(化粧室)型が主流となってきています。しかし、実際に洗面スペースでお化粧をする場合、洗面器の奥行きがあるため、壁に直付けの鏡と人との距離が離れます。洗面ユニットなら鏡が前面に出ているため問題はありませんが、直付け鏡の場合は化粧専用の鏡が必要なケースもあります。また、照明の位置や、窓から直射日光が入る場合は光の入る方向に工夫が必要です。
  1. 水まわりは湿気が溜まりやすいので、採光と同時に換気の役目を果たす洗面スペースの窓は不可欠です。限られたスペースで収納、鏡、窓を配置する場合、洗面専用窓が機能的にも使いやすいでしょう。

  2. 家族人数が多く、共働きや、2人以上の学齢児がいる家庭は、朝の洗面ラッシュ時に対応して、ダブル洗面あるいは2階にも洗面スペースを設ける傾向が増えています。電気髭剃り機、ドライヤー、電動歯ブラシなどの利用を考えると、コンセントは最低3コは必要です。また、時計を置いておけば朝のお出かけ支度時も安心です。

  3. 脱衣スペースを兼ねている場合は、脱いだ衣類を入れるランドリーボックス(できれば収納スペースの中に仕舞えるワゴンタイプなど)を用意します。

  4. 高齢者に対応した洗面ユニットとしては、洗面台が上下し、カウンタートップの下に椅子が入るタイプがあります。

  5. 洗面スペースの機器としては、ハンズフリードライヤー、暖房機、シャンプードレッサー、換気扇などは必需品でしょう。理想的にはエアコンもほしいところです。

  6. 洗濯機を置く場合は、乾燥機付きが一般的となりましたが、これも収納します。